宝塚ブルーグラス・フェス ~事後報告~(後編)
お読みいただきまして有難うございます。
後編はさらに長くなってすみませんが、この回でまとめました
…ので、お付き合い下さいませ。
今年のフェスのもう一つのビッグな企画は、ブルーグラス45の
結成50周年…。その記念ビデオ製作にと、昨年のテスト撮影に
引き続き、USAから撮影隊一行が来日して、精力的にフェスの
そこここを撮影している。
KGアメ民の先輩にフラット・マンドリンのOAさんがおられる
ことと、私のブルーグラス開眼前、高校生の時に45の名を噂に
聞いたと以前書いた。その45のフル・メンバーが揃っての特別
ステージは午後6時からだ!
OAさんのお兄さん、リーダーのジョッシュOTさんは古希を
もう超えておられるが、ますます元気盛んという日本ブルー
グラス界のビッグ・(モン)スターだ!(…失礼しました!)
宝塚フェス主催カンパニーBOMサービス㈱社長の“スピーディ”
WTさんがベーシスト、同社刊行ムーン・シャイナー誌の編集長
サブさんことISさんがバンジョー。
フィドルはRG(よくこのように表現されますが、正しくはLG)
さんで、ベースのWTさんとはそれぞれ別にだが、私は光栄にも
幾つかのバンドでご一緒させていただいている。
サイド・ギターLKさんはやはり欠かせない重要なキャラクター。
いい味をお持ちで今回も「ロー・ハイド」の演奏中にギターの
ストラップを外して効果音にする力のこもった鞭の凄まじい
迫力は健在で華があった。
全員6名が揃ってのステージには観客の多くが魅了された
…に違いない。
〔写真:Bluegrass 45その1(ビデオからキャプチャー)〕
〔写真:Bluegrass 45その2 LKさんが飛び跳ねて
エンディングを決めるお馴染みのパターンだ!
(ビデオからキャプチャー)〕
それに先立ち、午後5時からは私が仰せつかったバンジョー・
ワークショップがあった。今年のメイン・テーマは、前述の
サブさんと相談し、それなら…と急遽、特別ゲストで参加の
「Road To Columbus」を採択した。
ノームのこの素晴らしいCDの存在は以前から知っていたが、
今更そんなややこしいのは…と採ってみようという気以前に
あきらめムードで、ほとんど聴いてはいなかった。しかし、
今回こういう機会を与えてくれて、悪戦苦闘し採譜した結果、
近年にない本当にいい勉強になった…という気になっている。
ワークショップだから多少は人様に聴いてもらうことになる
ため、自分自身が弾けるようにして行かないと…と、ドロ縄
的だったが、できるだけの練習はしたつもり…。
前述のように、途中ノームご本人が登場されてびっくり!
最初、「ちょっと前なのでどう弾いていたかはっきりとは
覚えていないなぁ~」と言いながらも、私のタブを見て
弾きながら、ああそうそうっと云う感じで思い出してくれて、
お手本とか「練習用にこんなリックを弾いてみたら…」とか
幾つか披露してくれた。
〔写真上:バンジョー・ワークショップでのノームその1
(千日前BGアルバムバンドのOK氏よりいただいたもの)〕
〔写真下:バンジョー・ワークショップでのノームその2
ビデオからキャプチャーし2箇所合成している
合成って…どこだか分かります?〕
「私はここをこう弾くが…でもどちらでも構わないです
よ。」と説明を付け加えてくれたことで…ホッと一安心。
ご存知の通りバンジョーに限らず特に弦楽器は、音階が
一緒でも次へ続く無理のない運指はどこのポジションで
どう弾くのがよりよいか、人によって手馴れた指使いも
あるだろうし、絶対にこれでないといけないということは
ない。ただ必要と思われるスピードや表情で弾くことが
できないと大多数が感じる運指は効率的でなく良くない
ものだろう。指使いがいろいろ面白い。
でも45のステージを見るためと、ゆっくり時間が取れず、
中座となったので、今思うと幾つか大事な質問を聴き
逃してしまった。
有難いことにムーン・シャイナー誌9月号にタブを掲載して
いただくことになったので、何回もタブを手直して指使いを
整理して本日22日深夜、ギリギリで出稿した。もしご興味が
おありの方はぜひご覧下さい。
〔写真:入場チケットとバンジョー・ワークショップで
配布したタブ〕
実は、このワークショップ終了後、PCやスピーカー、ビデオ・
カメラの後片付けをしていて、肝心の45特別ステージは見逃して
しまったのだぁ~。帰宅してからビデオで見たのだけど…。
嫁さんにビデオ録画を頼んでいて、ホント、正解だった。逆に
その分ワークショップが手薄になりビデオが全くで…すっごく
残念…。
さて、当のバンドは…というと、今回は3バンドのエントリー。
最初の一つは何と午後5時からのバンジョー・ワークショップと
時間が重なっていたので、急遽変更、メンバーが揃うのを待って
1時間前倒し午後4時45分からとなった。ここのバンドでは
BOMのWTさんにフラマンで参加していただいた。
ナッツ物語でお馴染み(でしょうか?)のバンドは午後8時に
新曲ばかりで演ってみた。新しい?サウンドに挑戦中。
もう一つ上述したLGさんと一緒のバンドは午後11時40分から
だった。
それぞれカラーが異なり、みんな楽しく演奏できたのだが、
疲れがたまっていたのか、最後になるに連れて集中力が失せて
きてしまった感がある今年のステージだった。
また来年頑張ろう~っと!
この日6日土曜日は会場出発が翌7日日曜日の午前1時30分頃に
なった。
では…また…